第2章   成功経営のための7つの基本原則
第1原則  理念・ビジョン・ミッション ・価値観・行動基準が
       会社の発展の基礎になります。



この原則、経営理念とは経営活動の元となるものです。
ビジョンの構築も、経営理念の目的達成のための目標であり、1つの通過点です。
年度計画もまた、ビジョン達成の通過点であり、月間の目標もウイークリーの目標も
今日1日の行動も、全て経営理念から導き出された方向の一貫性がなければ経営は
うまくいきません。


映像セミナー・・・・・新しい時代の理念経営


経営に与える社会の3つの大変化と、なぜ理念経営がなければ会社の存在理由なく
経営がうまくいかないかを映像セミナーで詳しく解説していきます。
社長さんがこの映像セミナーを視聴することで、自社の経営に多大な貢献する
ノウハウを学ぶことになります。





      経営理念


経営理念とは、会社を経営する目的と定義してください。
いつに時代にも変わらない会社の普遍的、究極的な目的です。
もし経営理念と長期ビジョン並び、年度経営計画と月間行動計画が、車の車輪のように
4つのタイヤがきっちりと平行で同じ方向に向いていなければどうなるでしょうか。
企業経営も、経営理念の方向に全てが真っ直ぐに向かう経営活動を行わなければ
活動がどこを目指して進んでいいかがわからず、社内はバラバラになってしまいます。
経営理念のもと、社長さんと社員さんが共通の目的の元で、同じ価値観を持ち
活動をして初めて経営の真の土台が築けます。

21世紀の経営において、経営理念を共有する事の重要さを、社長さんはここで
しっかりと学んでください。

社長さんに質問します。

     「社長さんの会社は、なぜ経営をしているのですか。」

お金を儲けていい生活がしたい。それはそれで決して悪くありません。
しかしそれで社員さんは一生懸命は働くでしょうか。
儲けばかり考えている会社の、商品やサービスをお客さんは欲しがるでしょうか。

20世紀のお客さんはモノを持つことに喜びを感じ、消費が旺盛な時代でした。
ですから、これでも何とかなったでしょうが、今は消費が減少し、モノ余りの時代です。
お客さんに喜ばれ選ばれる商品やサービスを提供していない会社は、確実に
売り上げを下げるか、安売りで経営を悪化させてしまいます。

社員さんやる気も、ただ給料を払っていれば一生懸命働くかというと、
そんなものではありません。
会社が将来どこへ向かっていくのかという方向、仕事の適正な評価、自主的に経営に
参加している仕事、利益がどのように使われているのかなど、要は総合的な仕事の
やり甲斐によって、モチベーションが上がっていきます。
いままでのような社長さんの自我、我欲の本能で経営すると会社はつぶれます。

何故、経営理念がそれほど経営にとって重要かと言いますと、20世紀型の株式会社の
目先的な売上追求型経営では、21世紀の経営は通用しないということです。
21世紀の経営は、理念という目的から経営活動を始めなければ、経営がうまく
いかなくなってきました。

     理念という目的に向かうための目標の1つはミッションです。

ミッションとは仕事の使命感です。
ミッションを大それて考える必要はありません。
レストランであれば、笑顔でお客さんのオーダーを聞いたり、料理を似せる器を
心を込めてきれいに洗うとか、
自動車のタイヤを作っているんであれば、少しでも乗り心地のいいタイヤを
作るんだ、との思いを以って仕事に取り組むとか、
工事屋さんであれば、もう一つ心を込めて仕上げるとか、
仕事が存在しているかがり、そこには使命というものがあります。
自分に与えられたその使命、を最高のモノにして提供することで、お客さんに喜んでもらう。
これが使命感です。

       理念という目的に向かうためのもう1つの目標はビジョンです。

ビジョンとは、将来のあるべき姿を展望することです。
ビジョンは3年、5年、10年とありますが、中小企業の場合は5年後はイメージだけで
十分です。
3年後のビジョンはもう少し売り上げや利益、マーケティングや業務組織を具体的に
描く必要があります。

理念のもと、ミッションとビジョンを社長さんと社員さんが共有することで、仕事に
感動と感謝が生まれます。
そして会社のミッションがお客さんに伝わり共感されると、お客さんに選ばれる
会社になります。
経営理念を持つということは、社員さんが将来の安心と希望を持って働く環境を
作ることであり、お客さんに自社の商品を信頼して選んでもらえるために、なくては
ならない経営のコアとなるものなんです。
21世紀の中小企業経営は、経営理念がないと生き残る価値を失います。



      経営理念、ミッション、ビジョンの具体的解説


経営理念とは社長さんが会社を経営する目的と言えます。
概念的に解説しますと、
1、永続的繁栄経営の目的や、会社として最終的に到達したい目的。
2、会社にとって、社員さんにとっての価値観の表現
3、会社が描く理想的な姿や考えられる最前、最高の状態
4、会社と社員さんのよりどころとなる指針

私は中小企業の理念は2つあればいいと考えていますし、この2つを導入し定着した
会社は、ほとんどうまくいっています。

1、社員さんとその家族の経済的安定と、心豊かな幸せ生活を実現する。
2、お客様の喜び、幸せ、感動を提供し、不便、不安、悩みの解消を実現する。


私は理念の輪という概念を持っています。
年商10億円くらいまでの会社の経営理念はこの2つで十分です。
ですから2つの輪の経営理念です。
会社が10億円を超えて人数が増えてくると、理念を輪を1つ増やし3つの輪にします。

3、社員さんの人間的な進化成長と能力の向上

30億円、50億円、100億円と会社の規模が拡大していくたびに、理念を
変えるんではなく、理念の輪を増やしていけばいいんです。
たとえばの理念で例ですが、、
4、取引先さんの利益に貢献し、信頼関係を築ける会社になる。
5、地域社会に役に立ち、地域の人に喜ばれ貢献できる会社となること。
6、自然環境を守ること、緑を増やすことに貢献する。



      経営理念に必要な2つの柱


経営にはミッションとビジョンの2つの柱が必要です。
そしてこの柱が経営の目的である経営理念を、支える構造になっています。

       目的を達成するための2つの柱


経営理念とは経営の目的です。何のために会社が存在しているのかという。
そしてこの目的を達成するために、経営を支える2つの柱があります。
この柱はそれぞれ、経営理念の目的達成のための手段、ということになります。

1つめの柱は、社員さんの幸せを達成するためのの柱。

2つめの柱は、お客さんに喜びや感動、利便を提供するための柱。

それでは、1つ目の柱、社員さんの幸せを達成するためのの柱、から解説した行きます。

     1.ビジョン・・・明るい未来をつくる将来展望の柱の構築

   
       5年先の会社の方向を決める。

時代の変化と共に、会社がどの方向へ変化していくのか。
社長さんが会社の進むべき方向を明示することで、社員さんの将来に希望が沸いてきます。
社長さん、5年先も今と同じことをやっているんでは、暗くなりませんか。
社員さんが希望を持てる壮大な会社のビジョンを作ってみませんか。
大きく夢が膨らむビジョンを持つと、物を見る視点が変わります。
将来に夢がなければ、今の視点は変わりません。
将来の夢が小さければ、見る視点も小さくなります。
社長さん、壮大な大きな夢を持って、社員さんと「よーし、やったるで・・・・」と
達成を信じて成功の道を進んでください。

       3年先の会社のあるべき姿決める。

5年先の方向へ進むためには、3年後の姿を描く必要があります。
会社の幹部や社員さんの収入、仕事の内容などを目標と方針を、具体的に
描かなくてはなりません。
縮小経済とデフレの経済下、多くの中小企業は赤字にあえいでいます。
本当に利益の出ている会社は、20%に満たないんではないでしょうか。
社長さん、この差はなんだと思いますか。
これからは変化のスピードが早まり、激しい時代になります。
「時代の先を見て経営いるか。」「過去の常識と慣行の延長線の経営しているか。」
この先、経済はどのようなことが起きるのか、お客さんの購入行動はどのように
変化していくのか予測がつくか、つかないかで差が付きます。

予測がつくと向かうべき方向が決まります。

言い換えれば、未来を見据えた経営をしているか、過去の惰性で経営しているかの
違いの結果です。
未来を見据えた経営を行うためには、長期ビジョンが必要です。
社長さん、何となく惰性で進むそ未来の会社は、どうなってしまうのでしょうか。
達成したい目標を明確にし、計画に乗せなければ、その目標は現実化しません。
目標は計画し、スケジュールに乗せることで、はじめて現実化するものなんです。

       3ヶ年ビジョンの策定方法

目指すべき方向を決めずに、目先のことだけのことをやっていて、経営がうまくいく
時代ではありません。
私たちはどこを目指して進もうとしているのか。

それがビジョンです。
ビジョンと聞いても中小企業の社長さんには馴染みが少なく、そんなこと経営に
関係あるのかと思いたくなる気持ちは、分からないでもありません。
社長さん、社員さんのやる気に満足していますか。
社員さんとの信頼関係はどうでしょうか。
ほとんどの社長さんは分かっていないようですが、じつは社長さんと社員さんの
関係には3段階あるんです。

    1.社長さん対使用人
    2.社長さん対パートナ
    3.社長さん対不満分子


一般的には、社長さん対使用人の関係が多いんです。
この関係しかない社員さんの働き方は、

「時間だけ働きますから、決められた給料はちゃんと保証してください。」

会社が損しようと、売上がいかなかろうと、それは社長の問題だ。
と考えているサラリーマン根性の社員さんです。
社長さん、ビジョンを社員さん参加で作ると、どのようなことが起こると思いますか。
ビジョンを共有することで、社長との関係や、社員さん同志の関係がパートナーへと
関係が深まります。
そして、ビジョンの達成への努力の道のりで、みんなの心に「絆」が芽生えます。
ビジョンとは、会社に絶対になくてはならないものです。
ではどのようにしてビジョンを作ったらいいかを、ここでは映像セミナーで解説して
いきます。



ユナイテッド・マネージメントオフィスで無料公開している、映像セミナ、音声セミナー
および相当量の文章コンテンツは一般的には有料で公開するレベルです。
そして、現在公開しているノウハウは、原則的なことを中心にしています。
原則ができていないと、いくらテクニックを覚えても経営は絶対にうまくいきません。
社長さん考えてみてください。
土台のしっかりしていない建物はちょっとしたことですぐに傾きます。
土台がしっかりしていれば、少々のことではびくともしません。

前のページでも話しましたが、人間は無料で手に入ったものはあまり有難がりません。
数万円、週十万円のお金を払って入手したコンテンツだという思いで、元を取る
意気込みで学んでください。
今後より具体的な売り上げ倍増のマーケティングや、経営計画策定手順、業務組織
の作り方、管理運営の体系などのすぐに役立つ具体的なノウハウやテクニックの教材
などを有料で提供させていただきますが、まずは現在のコンテンツをしっかりと学んで
経営の原理原則を身に着けてください。

映像セミナー・・・・・3ヶ年ビジョンの策定方法


              



続いてもう1本の柱、お客さんに喜びや感動、利便を提供するための
柱について解説していきます。

       2.ミッション・・・・仕事に対する使命感の柱の構築

         仕事に対する使命感(ミッション)を創る。

ミッションとはお客さんの利益に貢献すると定義づけることが出来ます。
1、誰に・・・・・利益、価値を提供するのか。
2、何を・・・・・利益、価値として提供するのか 。
3、どのような方法で・・・・・利益価値を提供するにか。
需要が減少して、供給が過多になった現在、私たちが今までに経験したことのない
時代になりました。

日本人は、一応に物質的な欲求は満足し、幸せな環境で生活しています。
人間には「欲求の階層」あり、低次元の欲求を満足すると、次の次元の欲求が芽生えます。
物質的な満足な状況にある人は、次に心の充足を満たしたくなります。
消費者はモノが必要だから買うのではなく、心を満たしたくてモノを買う時代へと
変わりました。
洋服だって暑さ寒さをしのぐだけでしたら、タンスの中に目いっぱいあります。
車だって、機能的な目的であれば何も新型はいりません。
パソコンの立ち上がりが10秒遅いからと言って、仕事の成果にどんな関係が
あるんでしょうか。
モノを買う理由は必要から、想いとか感動体験、心の自己満足へと変わってきました。

お客さんはたくさんのモノの中から、自分に合った商品を選びます。
このことは、提供する側は、お客さんから支持され選ばれなければ、会社はやって
いけないということです。
お客様に、どんな価値を、どのような気持ちを持って提供するのか。
自社の利益のために売上を上げを上げたい、売らなければならない、
という気持ちで行う仕事は、お客さんにどのように映るんでしょうか。
お客様の立場に立ち、お客様の気持ちになり、真剣にお客様のことを考える仕事。
お客様はどちらを選ぶんでしょうか。ここに私たちの仕事に対するミッションという
使命感が、重要視されるんです。

        USP(ユニーク セリング プロポジション)を創る。

「自社の独自的な価値の提供」というように解釈されていますが、解りやすく言いますと

      自社の提供する商品やサービスの価値が、
      お客様の心に一言で響くメッセージ


インターネットで、いろいろな会社の「USP」を調べてみてください。
社長さんの会社でも応用できる、すぐれた「USP」を見つけてください。



       価値観と行動基準・行動指針


価値観
社長さんと社員さんの価値観が1つにならなければ、人事はうまくいけません。

価値観とは、何が大事で何が大事でないかという判断、ものごとの優先順位つけたり、
ものごとの重み付けの体系のことです。

同じ価値観を抱く社員さん同士では、そうでない社員さん同士に比べて、互いの行動が
理解しやすかったり共同作業がしやすく、接近する傾向があります。そのようにして同じ
価値観を共有する人々によって、会社として良い共同体が形成されます。

たとえば宗教などの共同体においては、顕著に価値観は共有され強い絆で結ばれています。

会社においての価値観は、企業風土や従業員の具体的な行動、お客さんに提供する
サービスや商品のありかたにも影響し、結果として会社の営業成績にも反映します。
そのように社長さんの会社でも、適切な価値観を構築し、それを社員さんと共有
することは、社長さんの重要な仕事です。

行動基準

行動基準とは、会社及び社会における人との関わりの中で、どのような言動が大切か、行動すべきか、すべきでないかなどの元となる基準です。

1、会社のためになっているか、
2、仲間のためになっているか、
3、家族のためになっているか

行動指針

行動指針とは、行動基準をベースにした具体的な行動を示すものです。
行動指針が社員さんに浸透すると、社内の人間関係が良くなるだけでなく、
取引先さんとの関係にも好印象を与えるとともに、行動指針を守りる人の
進化成長にも貢献するものです。
内容はごく当たり前のこといいですが、いかにの一般の生活や仕事の場で
できていないかです。
この行動指針は、朝礼などで唱和を繰り返したり、壁に書き出し壁に貼るなりして、
社員さんの心に染み込めせる必要があります。

行動指針の参考例を書いておきます。
ぜひ、社長さんの会社でも行動指針をとりいれ、明るく人間関係の良好な
職場環境を整えてください。

1、常に笑顔を忘れない
   私たちは、笑顔は人の心に春風を送ります。
2、ありがとうと言ってもらうことをする
   私たちは、ありがとうということは当たり前です、小さなことでも構いません、人から
   ありがとうと言われることをします。
3、挨拶は元気良く明るく真正面を見て
   私たちは、相手に心に通じる挨拶を心がけ、まっすぐ前を見て挨拶をします。
4、常に身の回りは整理整頓
   身の回りがグチャグチャしていてはいい仕事は出来ません。
   私たちは、整理整頓をしていい仕事をします。
5、スケジュールに則った行動
   私たちは、スケジュール管理を徹底し効率的な時間の使い方をします。

6、 いつも素直な心

   私たちは、あるがままを受容し、否定しない姿勢を示します。

7、いつも勉強好き

   私たちは、新しいこと、未知のことを知り、体験することへの強い関心と行動を示します。

8、 いつもプラス発想

   私たちは前向きな心、積極的な心を持ちます。

9、いつも長所伸展

   私たちは、長所を発見し、伸ばすことを心がけます。

10、いつも自律・連帯

   私たち、は強い個の集合体こそ強い組織を創ると考えます。

11、いつも過去オール善、現状肯定、全ては必要必然

   私たちは、過去を否定せず未来を創る努力に集中します。

12、いつも現場主義

   私たちは、答えは、現場にしかないと考え行動します。

13、いつも何かで一番

   私たちは、自らの長所を活かし、深めていきます。

14、いつも自然の摂理に順応

   不自然な活動、経営はいずれ廃れていくものであり、私たちは自然の
   摂理に合った行動をします。

15、 いつもFOR YOU

   私たちは、他者に尽くすことが、必ず自己にかえってくると考え行動します。



私の価値観と行動基準

価 値 観 
愛される人生を歩むことを心情とします。
   人の役に立ち
   人から必要とされ
   人から喜ばれ
   人から信頼され
   人から愛される人生を歩みます。

行 動 基 準
誠実心を持った行動をします。
   思 考   考えること
   発 言   言う言葉
   行 動   行うこと
思考、発言、行動に筋が通り、ぶれる事なく、一貫性を持った行動をします。




本当に厳しい21世紀の経営環境

社長さん21世紀は、20世紀型の経営をしていては、90%以上の確率で会社は
確実に傾きます。
断言できます。
ある会社の税務調査へ来られた税務官の話に、私は衝撃を受けました。
ある程度の予測はしていましたがこれほどだとは思いませんでした。
社長さん、驚かないで聞いてください。
ある地方の国税局で、この税務官の法人管轄件数が約2000件だそうです。
その2000件のうち黒字申告がたったの18件だそうです。
調査された私のの顧問先さんは、過去3年の業績は売り上げ3億円のレベル推移し
利益は数百万円程度の黒字申告です。
税務官の話では、この会社は管轄内で3本の指に入る優良企業とだそうです。
もちろん2000件のうちには、株式会社以外に個人事業も多くあるそうですが、
黒字申告が0.1%にも満たないこの事実を社長さんはどのように感じるでしょうか。

そのくらい現在の中小企業を取り巻く経営環境は厳しいんです。
経営理念のない会社、経営理念があっても、会社存在の真の目的になっていない会社
この会社は社員さんにとっても、お客さんにとっても存在の意義がありません。

社長さんはこのページを学んで何を感じたでしょうか・・・・・・・・・・・

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